災害時の情報収集

久しぶりの投稿です。

気づけば出水期まで2ヶ月を切ってしまいました。

3月からはおもやい防災あんしんセットというおもやいの事業の準備をしていました。

令和2年から始めたこのプロジェクト。

令和元年・令和3年の災害時に全国からお預かりした寄付金をどうやったら

被災された方のために有効に使えるかと考えて始めたものです。

水害リスクがある場所にいろんな理由があって住み続ける方に少しでも『安心』して

もらうための防災セット。

それがおもやい防災あんしんセットです。

中にはタオルや歯ブラシセット、ビニール袋、懐中電灯、段ボールトイレなどが入っています。

このセットについてはまた後日詳しく説明するとして…

この中には情報を得るための『携帯ラジオ』が入っています。

皆さんは防災備蓄に情報を得るためのもの、何か入れていますか?

特に若い方は「スマホがあるから大丈夫」とおっしゃる方もいます。

でも、本当に大丈夫でしょうか?

情報の飛び交う非常時はスマホでのやり取りも増えます。

昨年、バルーンフェスタに行った時はあまりの混雑にスマホの電波が

2本しか立たず、電波を探すために電池を消費して2時間で半分も

電池がなくなってしまいました。

これは災害時にも起こりうることです。

また、停電になれば充電もできなくなります。予備バッテリーなどを

きちんと充電しておけば安心ですが、手元になかったり予備バッテリーが

充電できていなければあっという間に情報難民になります。

そこで、役に立つのがラジオです。

そして、武雄では令和元年の災害後から設置が始まった戸別受信機もあります。

武雄の戸別受信機は有線なので音がとてもクリアで谷間の地域でも良く聞こえる

というメリットと、有線だから持ち運びが難しく一度設置すると2階に持って

上がるのが困難というデメリットがあります。

令和2年、3年と戸別訪問を続ける中で、不安だったことがありました。

令和元年に床上100cmだったお宅の戸別受信機が床に置いてあり、このままでは

また浸かるかもしれないと危惧していました。

移動できそうな方には移動を勧め、難しい方は設置をお手伝いしましたが

全戸は訪問できていないのでとても心配していました。

令和3年に戸別受信機が浸かったお宅。施工業者にお願いして上に設置してもらいました。令和3年は水色のところまで浸水しています

その心配は的中し、おもやい防災セット更新会でも戸別受信機が浸かったという話を聞くことが

何度もありました。

令和4年夏に訪問した幼稚園。戸別受信機が浸かった場所に再度設置されていました
浸水した高さより上に棚を作り、戸別受信機も上にあげました

この戸別受信機を設置するには電源が必要です。

とりあえず移動はしましたがコンセントが浸水したり、停電になると聞こえなくなります。

コードを抜いて本体だけ移動し電池を入れればラジオとして使えますが、

先日更新会でお話をした方はそのことを理解しておらず

「災害の時に2階に持って行ったまま。そういえば警報とかが聞こえないと

思ってたんだけど、コードがついてないと聞こえないのね!知らなかった」

とおっしゃっていました。

特に60代以上の方には使い方を説明するのが難しいなぁと感じています。

災害時は思ってもいないような状況に陥ることがあります。

情報を取れる手段を1つでも多く持っておくことで、情報をいち早くキャッチし

少しでも自分や家族の命を、家財などの財産を守るための行動を

取れるよう準備しておいてください。

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