朝日公民館のふれあい講座

6月15日、今回で3回目になる朝日公民館での防災教室でした。

今回まずは六角川水系の治水対策の現状を武雄河川事務所朝日出張所の所長さんからご説明いただきました。

なぜ排水ポンプが停止する事態が発生するのか、六角川でのヨシ繁茂抑制対策の現状(具体的には河川と堤防の間にヨシが生えないようにコンクリートのプールのような物を作ったり、水を逃す調整池の工事など)を写真でご説明いただきました。

みなさん工事をしているのをよく見かけていらっしゃったとは思いますが具体的に何をしていたかがお分かりいただけたのではないかと思います。最後の質疑応答の中で決壊を防ぐため排水ポンプを止める処置をせざるおえないということは理解しつつも、停止すると浸水する地元の方のポンプを止めずにどうにか排水し続けてほしいというお気持ちも聞いて、この本当に難しい課題に対して我々は何ができるかを自問しました。

お話の後は公民館内に置いてある段ボールベッド・ダンボール間仕切りの設置と片付けを地元の皆さん、武雄市防災減災課さん、公民館館長さん・主事さん、武雄河川事務所さん、おもやいとグループに分かれて一緒に作ってみました。

作りきらん、と最初から困惑されていた方も一緒に1つずつ説明しながら作りました

たかがダンボール、されどダンボール、簡単そうでなかなか上手くいかず、わからーんと言われた方々も説明しながらなんとか作り上げることができました。実際に出来上がった段ボールベッドに何人か寝てもらい体験してもらいました。なかなか快適との反応でしたが、実際に数日寝たことのある方の「すぐ腰が痛くなって全然眠れんやった」との経験談をお伝えし、折り畳みのクッションやエアマットなど自分たちで準備しないといけないものの紹介も行いました。

参加者も館長さんも全員寝心地を試してもらいました

私は腰が痛い、という方にはおもやいが紹介しているグッズを試してもらいました

避難先に必ず十分な用意がしてあるとは限りません。普段から自分がよく使っているものを確認して何を持っていくべきか、何があったら安心か、日々の備えについてぜひ一度ご家族と一緒に考えていただければと思います。

最後の帰り際に地元の男性から声をかけて頂き「災害の時はありがとう。どうしてもこの言葉を伝えんばと思って」と涙ぐまれながらおっしゃっていただきました。今までに武雄に、おもやいにボランティアに来てくださった全てのボランティアの皆様に感謝申し上げます。いつも気にかけて下さって、力を貸して下さってありがとうございます!災害の時は人の優しさがいちばんの力になります。いつかみなさんの優しさを恩返しは無理かもしれませんが恩送り出来るように今後も活動を続けていきます。

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