ボラサポ・能登半島地震災害支援 

赤い羽根共同募金 ボラサポ・能登半島地震災害支援助成事業の採択を受け、令和6年1月6日より活動を開始しました。余震が続き非常に寒い時期の活動で不安もありましたが、道路状況も悪く一般ボランティアの能登入りが難しい中、連携する団体と共に現地の状況を把握し、情報発信をすることから始まりました。

現地で活動する連携団体・被災地NGO協働センター、NPO法人レスキューストックヤードと共に、避難所生活をする方々への環境整備、物資配布、支援拠点の整備、相談窓口、小さなサロンや癒しイベント等のお手伝いをさせていただきました。

配布物資は、発災直後から佐賀県でも声をかけ、武雄市の拠点で収集・仕分けを行ない、トラックやハイエースを交代で運転し、運搬していきました。

助成金は、炊き出し用資材作業用機材購入また人件費で、災害支援経験のあるスタッフを継続的に派遣することができました。遠距離移動でしたが、物資を運搬していくためのガソリン代やフェリー代の費用についても活用させていただきました。以下抜粋になりますが、活動記録よりご報告申し上げます。

■ボラサポ第1回目活動助成 2024年1月~3月末まで

 活動は基本的に、現地での活動は車が必須のため、佐賀から車両にて移動。能登の道路状況は悪く、車両の通行できる道もかぎられており、活動には制限があったが、必要な資材(爪付ジャッキ・掃除機・丸鋸ガイドなど)を団体が持っていない機材を購入して、連携団体と一緒に活動を実施。中島町の小牧地区の集会所の近くにある西岸コミュニティセンターの避難所での炊き出し手伝い、足湯、集会所での物資配布などを継続。ボランティア活動の拠点となる場所も整備。相談があれば出掛けていき、罹災証明などの手続きについての説明や、住宅の片付けなどを手伝う。断水が続く中、寒さや余震の不安もあり、足湯やマッサージ、炊き出しの際の声を聞きながら、必要物資の収集を呼びかけ、交代で入る次の支援をスムーズにつなげるように心がけた。

2024年1月30日(火)の記録より 物資配達、拠点物資用の棚づくり 物資整理   活動:物資整理なんとか完了!昨日もらいに来たTさんが「集会所に行けば物資がもらえるよ」と近所の方に教えたそうで今日も2組(おばあちゃんと小学生のお孫さん、お母さんと小さい娘さん)ほど物資を取りに来られた。とても喜ばれていたよう。小学生が持って帰るものが少ないかな。物資一覧整理 水汲み、物資置き棚づくり、現場作業一件。・現場Kさん宅:壊れた商店入り口(ガラス戸4枚分くらい)をブルーシートで覆う。隣のもう一つの入り口も壊れていたのでブルーシートで覆う。249号線にそって立っているお宅でガラスも道に入りかけていたのでこちらも撤去 

2024年2月22日(木)の記録より:活動内容:マッサージ組輪島へ、残り組倉庫整理、現場作業 コミセン朝食片付け手伝い 物資・物資荷受け 拠点整備、現調、現場調整 【つぶやき】(震災当日)家がガタガタになりどこからも出られないかと思ったがガシャんと音がしてガラス戸が落ちて割れてそこから出られた。2007年の地震でも大変だったが今回はひどい。今回は命があっただけよかったと思うしかない。震度5くらいもすごかったが6弱は全く立っていられなかった。周りは中規模、大規模半壊だったのにうちだけ準半壊、どうしていいかわからない。【お知らせ】満タンだった仮置き場の災害ごみを持っていってもらいだいぶ空いた。新たに中島町のお祭り会館が仮置き場になりそう。コンクリートがら/瓦・ガラス類/木材の3種類に限定されそう。

2024年3月22日(金)活動記録より:物資対応 仮設受け入れ対応 穴水町足湯 現場対応5件 仮設:・冷蔵庫どうやって移動しようかと子供達と話していた。(お子さんたちは別のところに住まれていて、くるまで冷蔵庫無しで生活しようとしていた)持ってきてくれてありがとう。・どうしようか困っていた仏壇とピアノを処分できて助かった。まだまだ家財整理が必要そうだったのでお手伝いすることに。

断水状態で、トイレの水さえも毎日汲みに行きながら、支援活動。
まな板など炊き出し資材の購入。複数人での作業が可能に。
爪付ジャッキを購入し、折れた柱を補強する作業

■ボラサポ第2回目 2024年4月~6月末まで

 ようやく一般のボランティアさんたちが来られるような状況になりつつある中、作業にはいるお宅の段取り、ボランティアさんの振り分け、管理をするスタッフが足りず、2週間程度を目安に交代で能登に入り続けた。避難所は少しづつ閉鎖され、仮設へ移って行かれるが、ふだんの暮らしとはまだまだかけ離れた生活で有り、必要な物資やお困りごとについても相談をうける。炊き出しの食事の配達などとともにおしゃべり相手をしながらお悩み不安などを聞く。活動拠点にはさまざまな支援団体からの物資があり、行政からの配布物資が少なくなる中、遠方からも物資を求めて来られる方もある。トイレが未だに使えない、水が出ない状況の方もあり、均等な配布ではなく、お話を聞きながら、その方々に必要なものや必要な支援を考えて活動を続けた。

*2024年4月26日(金)活動記録より:物資整理、拠点清掃 現場対応1件 イベント会場草刈り フードバンク対応 明日:炊き出し2件、現場4件、和倉ゴミ1件、足湯(輪島)、社協打ち合わせ  気づき:・ボランティアさんが拠点前でコーヒーの振る舞いをしてくれた。天気も良く、風もなかったのでテントを立てテーブル椅子を出したらカフェのようになり、ゆっくりコーヒーを飲みながらお話されている方が多かった。中には3時間近くゆっくりされた方も。移動販売の魚屋さんも来られ、お魚を買って帰る方も多かった。・赤ちゃんグッズを取りに来られる方も多く、赤ちゃん用のお菓子が無くなりそう(コンテナはまだ見てないので明日確認する)・明日からGW。ボランティアさんが多い 作業調整するのがとても大変。

2024年5月22日(水)活動記録より:物資対応 現場対応5件 気づき:・新宗連、自民党のボランティアが70人。リーダーをやれる人が少なく、目が届かないので上限を設けた方がいいのでは?キャパオーバーしていて事故が起きそう ・虫に刺される人が増えてきた。救急セットを見てみたら、あまり揃っていなかったのでムヒや熱中症対策グッズを買い揃えた。ポイズンリムーバーとパルスオキシメーター等の整備必要 ・Aの避難所に最後までいた人が最後の一人になったので申し訳なくて仮設に入ったら家電が届くのが遅くて今度の日曜にしか届かず、今仮設にある家電は借りた電子レンジのみ、車もなく自転車移動というおじいちゃんがいた。

2024年6月25日の活動記録より:蔵と納屋の片付け。箪笥の移動 L字の金物で固定  3月30日に物資を取りに来られた穴水の方が昨日久しぶりに来られた。5月10日に避難所に仕事から帰ったら自分のところの段ボールベッドしか無くなっていた。明日までに出ていくようにと突然言われ、すぐに仮設に移動。仮設に入るのは家電を揃えてからにしようと思っていたのでまだ何も揃えられていなかった。結局家電が届いたのは6月頭だった。穴水町からは穴水コメリで使える18000円分の金券をもらったが、1回で使ってしまわなければいけず後から買い足したい時は全部手出し。寄付物資の冷感パッド冷感と掛け布団を渡すととても喜ばれた。仮設はとても暑いが、4人家族なので金券では買う余裕がなかったとおっしゃっていた。

仮設への物資搬入手伝い。
片付け手伝いもまだまだ。
ボラサポ助成を活用した災害支援 報告20241228

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